歯石を放置するとどうなるか?
歯石を放置するとどうなるか?
突然ですが、鏡で下の前歯の裏側を見てみて下さい。歯と歯の間に白い石のようなザラザラしたものはないでしょうか。実は、これは歯石というもので、唾液、血液、プラーク(細菌の塊)が集まって固まったものなのです。ただの石のように見えますが、細菌の住みかとなり口腔内に悪影響を及ぼします。
それでは、歯石を放置しておくとどうなってしまうのかを順にご紹介します。
①歯茎の炎症・出血
まず、初期症状として現れるのは歯茎が腫れて健康な薄いピンク色から、赤くなりひどい場合はぶよぶよと引き締まりが無くなります。歯ブラシ中に腫れている歯茎から出血も見られます。
②歯茎が下がる
歯石が付いている周辺の歯茎が下がり、象牙質が露出するため知覚過敏の症状がでてきます。さらに、歯石がある場所には歯石が付きやすいためどんどん歯石量も多くなります。
③歯がぐらぐらする
象牙質が露出して歯茎も下がる量が増えると歯周病も悪化してきます。それに伴い歯を支えている骨が歯周病菌によって溶かされてしまうため歯がぐらぐら動揺してきます。早めの治療により、歯茎の回復が見られるためある程度歯のぐらぐらを抑えることが可能ですが、一度溶けた骨は自然に元には戻りません。
④歯が抜ける
歯石の放置が続くと、痛みや症状も少ないまま歯がある日突然抜けてしまうということもあります。歯石に固められているため動揺に気が付かず硬いものを食べた拍子に…なんてこともあり得ます。
歯石を蓄積しないためにも、定期的(3~4か月に一度)に歯科検診に行きましょう。