保険治療と自費治療の接着/合着のちがい
12月になりました。寒い日が続いていますね。
コロナウイルスもまた流行してきているので、
引き続き感染対策を強化していきます!
今日は保険治療と自費治療で使う接着合着の違い
についてご説明します。
接着?合着??って何?と思われたかもしれません。
接着、合着とはどのようなことをするのでしょうか。
虫歯部分を削れば、銀歯、ジルコニア、セラミックなどの素材を詰めることになります。
その歯と詰める素材をくっつけるために、
「歯科用セメント」という接着剤を使用します。
歯科材料の進歩は、接着技術の進歩と言われるほど、
歯科の治療において接着は大事なポイントとなります🌟
まずは・・・
接着とは。
接着材と、接着される素材が化学的に合わさることによってくっつけられる化学的な方法です。
レジンセメントを介して接着して歯と詰め物を化学的に結合させ一体化しています。
一体化しているため、隙間から細菌が入りにくくなっています。
さらにセメント自体が溶けにくため、年月が経っても虫歯になりにくいです。
セラミックやジルコニアなどの自費治療で
こちらのレジン系のセメントを使用します。
つぎに・・・
合着とは。
接着部分のでこぼこした部分に接着剤がはいりこみ、
固まり離れなくなる状態になる機械的な装着方法です。
無機セメントで、リン酸亜鉛系、アイオノマー系などが使用されています。
固まっているという状態であるだけで、歯と一体化しているわけではありません。
歯と修復物の隙間には、ミクロのレベルで若干の隙間があるため、
セメントの溶けだしが起こり、そこから細菌が入ってくる可能性があります。
また、主に金属で取り扱われるため、時間が経つと隙間からはがれてしまいます。
一度治したのにまた治療になってしまうことを考えると、コストがかかるかもしれません。
さらに虫歯が進むわけですから、リスクも大きいですね。
接着と合着の違いは、歯と詰め物が一体化しているか、していないかの違いだとも言えます。
それによって細菌が入ってくる可能性や、虫歯になってしまう可能性などが変わります。
ただ、保険の金属か、自由診療のセラミックか、だけではなく、
使われている接着剤まで考えて選択する必要がありますね!